最近、イオン銀行を名乗る詐欺メールが増えています。その中でも、「【イオン銀行】お取引目的等の確認のお願い」という件名のメールが注目を浴びています。
もし、あなたがこのメールを受け取ったなら、無視することが最善の対処法です。
以下、私が受信したメールです。
イオンダイレクトをご利用いただき、誠にありがとうございます。
当社では、犯罪収益移転防止法に基づき、お取引を行う目的等を確認させていただいております。
また、この度のご案内は、当社ご利用規約第 9 条1 項 7 に基づくご依頼となります。
お客様お客様の直近の取引についていくつかのご質問がございます、下記のリンクをアクセスし、ご回答ください。
お取引確認
※一定期間ご確認いただけない場合、口座取引を一部制限させていただきます。
※回答が完了しますと、通常どおりログイン後のお手続きが可能になります。
お客様のご返信内容を確認後、利用制限の解除を検討させていただきますので、できる限り詳細にご回答ください。———————————————————————————-
イオン銀行コールセンター 専用ダイヤルフリーダイヤル0120-70-1280(9:00~18:00 年中無休)(12月31日~5月3日はご利用いただけません。)
※電話番号をよくお確かめのうえ、お掛け間違いのないようご注意ください。
※携帯電話等からも、通話料無料でご利用いただけます。
※IP電話等、一部ご利用いただけない場合があります。
イオン銀行を名乗るメールに要注意!
まず結論から言いますが、「【イオン銀行】お取引目的等の確認のお願い」の件名を持つメールは、詐欺メールである可能性が高いです。それは、信用できる機関からのメッセージであるかのように見せかけて、あなたの個人情報や金銭を盗む目的で送られているものです。
なぜこんな結論を出すのかというと、私、イオン銀行使ってないので。なので、詐欺メール確定です。
あと、よく見てもらえば分かりますが、専用ダイヤルフリーダイヤルの営業時間が
(9:00~18:00 年中無休)(12月31日~5月3日はご利用いただけません。)
どんだけ休むんですか!ってことになってます。
信頼性の高い機関は、メールで個人情報の提供を求めない
銀行やその他の信頼性の高い機関は、一般的に、メールで個人情報の提供を求めたり、あなたに無理な操作を求めることはありません。
これは、セキュリティやプライバシーを重視しているためです。しかし、詐欺師はこれを逆手に取り、正当な組織を装い、あなたの警戒心を弱め、情報を引き出そうとします。
対処法は「無視」
これらの詐欺メールは、インターネットの詐欺手口の一つである「フィッシング」に分類されます。
もし、メールを受け取った場合の対処法は「無視」すること。メールを開かずにすぐに削除しましょう。それだけでOKです。
フィッシング詐欺の目的
フィッシングの由来は「fishing(魚釣り)」の"f"を"ph"に置き換えた造語で、餌で魚をだまして釣り上げるように、偽の電子メールから偽のホームページに接続させたりするなどの方法で不正なリンクをクリックさせる手口を指します。
フィッシング詐欺の目的は、クレジットカード番号、アカウント情報(ユーザID、パスワードなど)といった重要な個人情報を盗み出すこと。
フィッシング詐欺の手口は巧妙化しており、ひと目ではフィッシング詐欺であるとは判別できないケースが増えています。
フィッシング詐欺の識別と対策
フィッシング詐欺を識別するための方法と対策は以下の通りです。
識別方法
- 送信元の情報をチェックする。
- メールの文面に誤字脱字があるか確認する。
- リンクや添付ファイルを開く前に、送信元や本文をよく確認する。
- メールの文面に緊急性を装う表現がある場合は注意する。
- メールの文面に個人情報の入力を求める表現がある場合は注意する。
- メールの文面に不審なURLが含まれている場合は注意する。
対策
- セキュリティソフトを導入し、定期的に更新する。
- パスワードを定期的に変更する。
- オンラインサービスを利用する際には、二段階認証を有効にする。
被害に遭った場合の対処法
フィッシング詐欺に遭った場合は、まず冷静にかつ迅速に対処することが重要です。
具体的な対処法は以下のとおり。
対処法
- 被害にあったアカウントに関連するオンラインサービスやインターネットバンキングを一時停止しましょう。さらに被害を拡大するのを防ぐためです。
- アカウントに関連する金融機関やサービス提供会社、クレジットカード会社に連絡しましょう。不正利用されたカードや口座がある場合は、再発行の手続きをすぐに行いましょう。これは、詐欺師による更なる不正利用を防ぐための重要なステップです。
- パスワードや個人情報を知られてしまった場合は、それらの情報を速やかに変更しましょう。同時に、詐欺に遭ったことを関連する機関に報告し、適切な対策を講じてください。
フィッシング詐欺の予防策
最後に、フィッシング詐欺を未然に防ぐための予防策について述べていきます。
具体的には以下の4つ。
対策
- 端末のソフトウェアを最新の状態に保つ
- なりすましのウェブサイトに注意する
- 認証情報を要求するメールに警戒する
- 個人情報の聞き出しに対する警戒
順番に解説します。
端末のソフトウェアを最新の状態に保つ
ソフトウェアのアップデートは、新たに発見されたセキュリティの脆弱性を修正したり、既存のセキュリティ機能を強化する重要なプロセスです。最新のアップデートを適用することで、詐欺師の攻撃からあなたのデバイスを守ることができます。
なりすましのウェブサイトに注意する
詐欺師は、本物のウェブサイトと似たデザインのなりすましサイトを作成し、ユーザーを騙すことがあります。このようなサイトの一部の詳細、例えばURLのスペルやロゴのデザインなどが、本物のウェブサイトと微妙に異なることがあります。常にウェブサイトのURLやデザインを注意深く確認することが重要です。
認証情報を要求するメールに警戒する
詐欺師は、ユーザーからパスワードや個人情報を奪うために、「アカウントの確認」や「パスワードの更新」などの理由で、認証情報を入力するように促すメールを送信することがあります。不審なメールを受け取った場合は、そのメールが正規のものかどうかを確認し、疑わしい場合は該当のサービス提供者に直接連絡しましょう。
個人情報の聞き出しに対する警戒
詐欺師は、あなたの個人情報を聞き出そうとします。突然の情報提供要求には応じず、提供された情報が正確であるかどうかを確認するために、自分で情報源を確認することが必要です。自分の個人情報は自分自身で守るという意識を持つことが重要です。
まとめ
「【イオン銀行】お取引目的等の確認のお願い」の件名を持つメールは、詐欺メールである可能性が高いです。
これらの詐欺メールは、インターネットの詐欺手口の一つである「フィッシング」に分類されます。
もし、メールを受け取った場合の対処法は「無視」すること。メールを開かずにすぐに削除しましょう。
本記事は以上です。参考になれば幸いです。